カワウチヒロシさんとの出会い

by mambo on 2009年4月5日

 

祝お誕生日ブログその2
      

まず、彼らの歌に出会ってその感動を伝えたいと思ってから
私が取った行動。

■とにかく何でもかんでも書かせていただける媒体に文章を書いてみた。

■彼らの歌を歌ってみた。

■写真と文章で伝えてみた。

■聴かせたい人達を車に乗せてCDを聴いてもらった。

■ラジオで紹介させてもらった。

それでも、彼らの歌の素晴らしさを丸ごと伝えることは、どうしても無理だった。

喋っても歌っても伝わらない。

それならばいっそのこと、何も語らず、無言のテロップを挟み込むだけで、後は彼らの歌を構成する形でシナリオを書き、自分が出会った軌跡を視聴者の皆さんに、そのまま体験してもらったらいいのではないか…

そんなことを漠然と考えていた。

偶然、映画『MAZE〜南風〜』や、日米韓合作映画『はりまやブリッジ』のお手伝いをさせていただき、役者さんが関わる映画製作の現場の大変さは味わってきた。…が、この映画の場合はドキュメンタリーで、しかも、もう素材そのものが十分光を放っているから、映像と映像を繋げるだけできっと私の今の気持ちに近付いていただけるはずだ。

そう思って、映像関係の方を何名か紹介していただいた。斬新さと若い感性が光るOさんからも「OK」の返事をいただくことができた。

そんな時、季刊高知の野並編集長が原稿の件でお電話を下さった。

電話の向こうには偶然カワウチさんもいらっしゃった。

ふと、デザイン系のPC作業を教えることのできる講師を探している学校があることを思い出し、カワウチさんに相談してみようと、電話を代わってもらった。

以下、編集長の携帯電話をお借りしての会話。講師の件が終わり、またふとカワウチさんが、私の好きなCMを製作されているディレクターさんであることに気がついた。
「そう言えばカワウチさんは映像を繋げる作業されますよね。ドキュメンタリーを作りたいんですが、少しお話を聞いていただけませんか?」

「偶然の出会い」だとか「運命的な出会い」によるご縁は、私の場合、いわゆる人と人の磁力が成せる技だと考える方なので、直感的に「この方にお願いしてみよう!」と思った。

「季刊高知ではいつもデザイナーとライターという関係でしたが、滅多にお目にかかることがなかったですので、僕も一度松田さんとゆっくりお会いしたいと思っていました」

それからすぐに、どっさり撮影したVTRを持ってカワウチさんの事務所に行き、とにかく見せたい映像を全部見てもらった。

お忙しい方なのに、カワウチさんはそれはそれはじっくり映像をご覧になって下さり、耳を傾けて下さった。

彼らの歌を聴いてくれている間のカワウチさんの姿勢は、まるで武道家のようにすっとしていて微動だにせず、時折「ほ〜、これ全部オリジナルなんですか?」「いい歌じゃないですか」と感想を語ってくれる。私はなんだかうれしくなって、自分の心の中にあるものを全部一度に喋りまくった。

「松田さん、とにかく相関図を書いて来て下さい。
『しこたま』じゃ『カワケン』じゃ
『オガケン』じゃ『カワヘイ』じゃ言われても、
私には何が何だかさっぱり分かりませんから。
落ち着いて、ねっ、落ち着いて!」

この時はこんな感じだった。

その後、彼はとにかく私のテレパシーを最高の形で受け取ってくれ、シンプルさの中にもセンスの光る、想像以上の作品に仕上げて下さった。

映画上映会前夜にメールをいただいた。

お疲れさまです。

営業と宣伝活動は苦手ですが、
松田さんのエネルギーを見てると
「情熱と情熱のあいだ」を行き来していて、
そこから、様々な人たちが動くんだなということが
よくわかります。ハイ、私もその一人です。
松田さんこそ龍馬かも?それとも乙女姉やん?
薩長連合、大政奉還は近い!

とうとう今週末。ドキドキですね。
その前に松田さんが倒れないように。

この時はこんな感じだった…。

そして数々の仕事を一緒にこなすようになった現在…

「もう〜〜〜〜〜〜まった〜主語がないっ!いきなり言われても松田さんの頭の中にある絵が僕たちには分かりませんからっ。何が〜?どこで〜?いつの話なんですか、それ!!!ホントにもう〜〜〜!」

「あの人キライ!やから一緒に仕事せんなんて、社会人なんですからねっ。もっと大人になって下さいよ〜〜〜!そんな言い方したら絶対だめですよ!」

「だから、校正する時は喋らんと、しっかり見てて下さいよ〜。後で編集直すのどれだけ大変か分かってるんですか〜〜〜?」

最近はとにかくいっつも叱られまくって、事務所の階段を降りる時「まったく、おとーちゃんかよ…ブツブツ」と言う感じだが、不思議と言いたい事を言いながら物作りができているせいか、ストレスはない。いや、むしろプレーンにいる時間は楽しくて嬉しくてややハイになっているくらいだ。

今までいろんな展覧会に平面の作品を出品してきたが、音楽と映像と長年取材して来た私の大好きな高知の風景がコラボする空間芸術の世界を垣間見て、この歳になって「本当に自分が作りたかったもの」に出会えた喜びを味わわせていただいている。

奥様が玄米食の講師もされているので、健康には気をつかわれていらっしゃるとは思いますが、コアリズムをする前にお腹が空くので何かを食べようとする私と同じで
とにかくすごいヘビースモーカーという矛盾のある方。

これからもお手柔らかにお願いいたします。
それと、自他共に認める熱いおんちゃんとおばちゃん仲間。頭の中のイメージが食い違う時、あまり人前で激しいバトルをせんようにしましょうね。ほら、先日もネットでお世話になってる玄さんがびびりまくっちょったですき(笑)。


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